１．原本は十巻本、清和源氏の祖 多田満仲公の末裔 多田兵部左衛門尉元朝が慶長（１５９６年～１６１４年）以降、編纂しておいたものを元禄四年（１６９１年）に京都 二条城下の滝川育子が源家諸家の記録及び家譜もとに、誤った箇所を削除して書き上げ、且つ訂正を加えたものが本書であるとされています。
２．清和源氏五代（※多田満仲公、その子孫たる源 頼光、頼信、頼義、義家）の事蹟を称え、源氏が世に現れるに至った次第を述べた軍記物語です。
３．清和源氏五代の物語を中心に話は展開していくのですが、源 頼光の四天王である渡辺 綱や藤原保昌のこと、髭切・膝丸の太刀や鬼切の太刀のこと、土蜘蛛のこと、平 忠常のこと、さらには前九年の役や後三年の役のこと（藤原経清、安倍頼時、安倍貞任、清原真衡、清原家衡）等も詳しく書かれております。
４．要約版として現代語訳の「要解」が一冊、ついておりますが、多田神社が昭和35年に発行した「現代語訳 多田五代記」という本が出版されており、その本を入手すれば現代文で全文を楽しむことが出来ます。
５．昭和５０年１月１５日に多田満仲公の末裔である多田鐡之助が代表者となって多田五代記編集委員会によって発行されたもので、昔ながらの印刷用紙、製本を持って復元されており、装丁等もしっかり作られております。
６．古書店にもほとんど出回らない限定出版の貴重本で、購入後、大切に保管し続けて来ましたが、清和源氏の歴史に興味を持たれている方、酒呑童子の登場人物に興味がおありの方、多田一族の方、また軍記物語等古典籍の研究者の方にお譲りしようと思い、出品します。美本です。
７．発送は宅急便、またはゆうパックでお願いします。