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母岩は厚さ5mm程度の薄い泥の層を石膏ボードの上に張りつけた形で出来ている事から軽く、母岩本体は、岩と言うより泥の塊りと言った質感で、柔らかいため、何分割かして採取され、石膏ボードの上で復元・組立てされているように見えます。なお、中国産のヒファロサウルスの化石に関しては、生息地の環境から泥が固まったような岩質のものが多く、大きさのある標本では母岩に切れ目やつなぎ目、補修跡等が多数あるのが一般的な状態のようです。
母岩サイズW57.0cm×H26.5cm×D1.5cm (体長約63cm ; 2.2Kg)
古いもので乾燥のためか基盤(石膏ボード)に若干反りが出ていますが割れはありません。母岩部分は岩質が非常に脆いですが、骨格部分は背景部分と質感が異なり比較的しっかりしており丁寧に扱えば強度に問題はないと思います。出品物は標本のみです(画像2/4/9/10枚目は参考資料で出品物ではありません)ので写真にてご判断いただき、ノークレーム・ノーリターンで宜しくお願い致します。
送料込みの出品で梱包資材・送料等は頂きませんが、発送には万全を期すつもりです。なお商品の性質上、到着時、割れていた、欠けていた、イメージと違う等の理由を含めて、返品・クレームには一切応じられませんので、少しでも不安がある方は入札をお控えください。
◎ご参考 ; ヒファロサウルス(学名 ; Hyphalosaurus) 生息年代は中世代ジュラ紀後期~白亜紀前期(約1億5000万年~1億2500万年前)で、爬虫綱コリストデラ目ヒファロサウルス科に属し、中国の水辺に生息していた大昔の爬虫類の一種でハイファロサウルスとも呼ばれている。チャンプソサウルス等のコリストデラ類という絶滅した爬虫類の仲間に属しており、中国遼寧省の等川や湖等の淡水に生息しており、首、胴、尾はヘビのように細長く、体全体をくねらせて泳いでいたとされる。全長は80cm程度で、学名の意味は「水没したトカゲ」、食べ物は主に魚等であったとされている。
日本でも岐阜県荘川村の手取層群から1991年に発見されたショウカワ・イコイ(学名:Shokawa ikoi)の名を持つ近似種が見つかっているが、こちらの方が中国での発見よりも古く1999年に真鍋氏によってコリストデラ類の一種として分類・記載されていた。その後、中国で首長のヒファロサウルス類が次々と発見された事から、ローラシア東部の淡水域に広く分布したヒファロサウルス科の一種として再分類された経緯がある。
なお、ショウカワ・イコイ(学名:Shokawa ikoi)は、白亜紀前期に生息した水棲爬虫類の一類で、属名は化石が産出した荘川村(後の高山市)に由来し、種名は化石の発見者である、柴田憩「シバタ・イコイ」に由来する。完全な化石が発見されていないため不明な部分も多いが、国立科学博物館の真鍋真の推測では、長い体と潜水に向いた長い尾、短い胴体に対して長い首と小さな頭部を持っていたと推測されており、淡水中に生息していた。また、同博物館の松本涼子は、体長は60cm以上に及ぶと推測している。2004年に記載された近縁種にはヒファノサウルス・バイタイゴウエンシス等がある。