サンスイ AU-D907F EXTRA ￥175,000(1981年発売)
品を修理・整備したものです。修理歴のない個体でした。片CH音が出ない、スピーカー端子が2個破損という症状でしたが、部品交換などで修理が完了しました。
外観は年数の割には比較的きれいですが、細かな傷などはあります。
【修理内容】１）左CH POWER AMP 初段のプラス電源33V を作っているツェナーダイオードがショート。 回路図を確認するとツェナーダイオードでそのまま33Vを作っていたのですが、レギュレーションと ノイズに問題があると判断し、高電圧対応のシリーズレギュレータに交換。合わせるために右CHも同様の 改造を行った。結果DCバランス調整が容易になり、安定性も増した。２）破損したスピーカー端子は保管していた同一種類の端子に交換
【整備内容】１） すべてのボリューム点検・整備、ガリなし２） すべての操作SWを分解清掃３） スピーカー・ヘッドフォン リレー 3個 分解し接点磨き４） はんだ箇所を点検し、微妙なところは盛りはんだ処理 打診を実施して異常のないことを確認（基板をたたいて機能異常、ノイズ発生がないことを確認すること）５） 入出力端子磨き６） 終段TR、ヒートパイプのシリコングリースを塗りなおし。７） 外観・内部の清掃、整備。
【調整】サービスマニュアルを入手したので記述通りの調整を実施１） Power AMP部の 終段バイアス電流、出力DC Offset調整２） EQ AMPのDC Offset、サーボ調整

【確認内容】１） AUX, TUNER、Tape入力で音出し確認。 WaveGanerator,WaveSpectra で20KHz までの周波数特性が ・THRU でフラットであることを確認 ・TONE Control ONで仕様通りに低音・高音が変化することを確認２） PHONO はアッテネータを通してインピーダンスを下げ周波数特性を測定 ほぼRIAAカーブに沿っていることを確認し、MM/MCとも正常に音が出ることは確認。３） 6Ω＋6Ωダミー抵抗負荷、20W+20W、スイープ信号入力で数時間エージング後 ・DCオフセットが安定していることを確認 ・バイアスがサービスマニュアルの設定値にほぼ合っていて、安定していることを確認
現在のところすべての機能は正常です。ノークレーム、ノーリターンでお願いします。